「きなこ」とのお別れ ~愛に包まれた最後のクリスマス

クリスマスイブの夜、私たちの大切な家族、トイプードルのきなこが虹の橋を渡りました。14年という長い年月を共に過ごしたきなことの別れは、まるで心にぽっかりと大きな穴が空いたような喪失感に包まれました。ですが、きなこの旅立ちを穏やかに見送りたいという思いで、26日の朝、地元のペット葬儀屋さんにお願いし、自宅の前で火葬を執り行いました。

前日の25日には、きなこがいつも遊びに行っていた近所のお花屋さんを訪れました。店長は私たちの心情を察して、そっと花束を用意してくださったのです。その優しさに胸が熱くなりました。また、ママの友人からもお花が届き、火葬の際にきなこと一緒に送り出しました。このとき、きなこを通じて感じたのは、人と人とのつながりの温かさと優しさ。そして、きなこの存在が、私たちだけでなく周囲の人々にも愛されていたという事実でした。

葬儀屋さんの手厚く、心のこもった対応は、私たち夫婦の悲しみに寄り添うものでした。火葬の際、専用車の電気釜にスイッチが入ると、「数秒後に屋根から陽炎が見えるでしょう」と言われ、その瞬間、私たちはきなこの存在を感じながら手を合わせ、心からの「ありがとう」と「さよなら」を伝えました。きっときなこも、安心して新たな世界へ旅立ったのだと信じています。火葬後、きなこの骨を骨壷に納め、今も部屋の一角に置いています。気持ちの整理がついたら、庭の木の下に埋めてあげるつもりです。正直なところ、今もなお心の空白を埋めることはできていません。それでも、きなこが空の上から見守ってくれていると思うと、少しずつ前を向く力が湧いてきます。

26日、火葬を終えた後、私は仕事に向かう準備をしていました。途中、友人から「今日はママさんのそばにいてあげて」というメッセージを受け取り、職場に行ってきなこの事を話をしたら、「そんなときは休んでいいんだよ」と励まされました。その一言で、私は仕事を休む決断をし、ママときなこのもとへ戻りました。人の優しさに、何度も何度も涙が溢れました。SNSを通じても、多くの方々から励ましのメッセージをいただきました。この10年近く、きなことの思い出を共有し、つながりを深めてきた皆さんの言葉に救われました。この場を借りて、心より感謝申し上げます。

きなことの別れを通じて、私たちは「愛」と「つながり」の尊さを改めて知りました。きなこが遺してくれた多くの教えを胸に、少しずつ前を向いて歩いていこうと思います。これからも、このブログを通じて、きなこの存在が誰かの心に灯りをともせるようなメッセージを届けられれば幸いです。

ありがとう、きなこ。これからもずっと、

私たちの心の中に生き続けています。

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